天理スポーツ

  • 劇的サヨナラで 17年ぶり近畿V 天理高野球部(11・2)

     秋季近畿地区大会へ奈良県1位校として出場した天理高校は、2日の決勝戦で大阪1位のPL学園高校と対戦。延長11回の激闘の末、1‐0でサヨナラ勝ちし、17年ぶり6回目の優勝を決めた。この結果により、来春のセンバツ大会出場が濃厚となった。  今年のチームは、思いきりのいいスイングでビッグイニングをつくる強力打線が特長。  近畿大会でも、初戦で立命館高校(京都2位)を14‐4(8回コールド)、準々決勝で箕島高校(和歌山3位)を7‐4、準決勝で金光大阪高校(大阪2位)を7‐6と下した。いずれも新生天理打線が、二桁安打を放って打ち勝つ試合内容だった。  特にトップバッターの内野聡選手は、1年生ながら準決勝までの3試合で13打数7安打7打点と、破壊力満点のバッティングで打線を牽引。準決勝では、先頭打者本塁打を含む3安打3打点の活躍を見せた。  PL学園高との決勝戦では、1年生スラッガーに負けじと、先輩たちが奮起した。  先発は、今大会初登板の中山貴博投手(2年)。この秋は「背番号1」にふさわしい活躍ができず、県大会後には森川芳夫監督(52歳)から野手転向を打診されたという。  そのエースが「投げる準備はしていた。とにかくチームに貢献したかった」と復活を目指してマウンドへ。決勝という重圧のかかる舞台で、気迫あふれる粘りの投球を見せた。  対するPL学園も、これまでの3試合を一人で投げ抜き、わずか3失点というエースが登板。猛打を誇る天理打線はヒットを重ね、再三チャンスをつくるものの、無得点の回が続く。  両エースの息詰まる投手戦は、9回を終えても0‐0のまま延長戦へと突入した。  劇的な幕切れは、悩める主軸のひと振りだった。延長11回裏、天理は先頭打者がヒットで出塁すると、相手の失策や四球を絡めて1死満塁の好機。ここで、初戦から前打席まで14打数1安打と不調の3番・西浦直亨選手(2年)がバッターボックスへ。 「ピッチャーが頑張っていたので、なんとかしたかった。ボールをよく見て、バットの芯に当てることだけを考えた」  迷いなく振り抜いた打球はライト前へ転がり、サヨナラ勝ち。ホームベース上には、抱き合いながら優勝の喜びを爆発させる選手たちがいた。  森川監督は「選手たちはよく頑張った。投手も踏ん張ってくれ、最後まで託そうと思った。まだまだ発展途上のチームなので、今後を見据えて守備力、投手力を鍛えていきたい」と感激の面持ちで話していた。

     なお、各地区大会の優勝校が出場する明治神宮大会は、15日から東京の明治神宮野球場で開催される。  天理高は16日、東海地区代表の中京大中京高校(愛知)と対戦する。

    (立教171年11月9日号)

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