いたわる気持ちで「献血」を

コロナウイルス関連記事


いたわる気持ちで「献血」を

05月31日号

新型コロナウイルス特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が5月25日、全都道府県で解除された。4月7日の発令から49日間、一人ひとりが外出や活動を自粛し、ウイルスの蔓延を防ぐ努力をした結果、感染爆発を防ぐことにつながった。

お互いを思いやり、一手一つに心を結んだ姿を親神様がお受け取りくださり、ご守護くださったように思う。各人の努力に敬意を表したい。

しかしながら、ウイルスが無くなったわけではなく、引き続き感染防止の取り組みは重要だ。宣言は解除されても、政府は6月下旬まで都道府県をまたぐ不要不急の移動は慎重にするよう求めている。気が緩めば、すぐに再拡大してしまいかねない。それぞれの教会やようぼく家庭でも、徐々に活動を再開していくことになるが、引き続き「三密」を避ける心がけや対策、手洗いや消毒の励行などは不可欠だ。

また、このウイルスとは長く付き合っていく覚悟が必要だろう。そのために大切なのは、一人ひとりの心の持ち方だ。今号1面の特別インタビューで、宮森与一郎・内統領は次のように述べている。人に感染させたくないと思ってマスクを着ける行為は、「人を慮る、いたわる気持ちの表れで、その気持ちが深まれば、人をたすけたいという心につながっていく」と。一方で、人の行動が気になって「あの人があんなことをしているというような指摘や批判につながる」こともあるとして、一人ひとりの心の持ち方の大切さに言及している。

国内で唯一、感染者が報告されていない岩手県の達増拓也知事は、定例会見で「(感染)第1号になっても県はその人を責めません。陽性は悪ではない。陽性者には、お見舞いの言葉を贈ったり優しく接してあげてほしい。誰しも第1号の可能性がある」と述べ、記者からの「県外ナンバーの車が冷たい視線を浴びている」との質問には、「岩手は東日本大震災からの復興でも県外の方に助けられている。他県の方には親切に、寛容にしてほしい」と答えた。

親神様の教えを信じ、生活の中で実行していこうとしている我々は、このような世相だからこそ、人を慮り、いたわる気持ちを高め、世の中の先頭に立って、その風潮を広めていく役割があるだろう。

また、感染症が拡大する中で、いま自分に何ができるかと考えた人も多いだろう。

そんななか、筆者の手元に複数の人から献血の案内や依頼が届いた。

血液事業を一手に担う日本赤十字社によると、毎日3000人が全国で輸血を受け、そのために1日13000人の献血が必要という。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4月以降、献血への協力者数が激減している。外出自粛による献血機会の減少が大きな要因だという。各地で献血ルームを訪れる人が減り、大学の休校や企業、団体の休業・テレワーク化によって献血バスの配車中止が続いている。

各地で必要分の血液確保ができず、この状況が続くと、輸血用血液の供給に支障が出てしまう。現在、献血目標人数に対して、近畿2府4県で770人分(5月24日現在)、東海北陸7県で2257人分(5月22日)、関東甲信越10都県で7450人分(5月21日)が不足しているという。

日本赤十字社では、緊急事態宣言下での献血協力へのお礼と、今後のさらなる協力のお願いをホームページなどで発信している。献血時の感染症対策としては、会場内の消毒、職員の体温測定や手指消毒、採血ごとのベッド消毒や看護師の手袋交換などを徹底し、献血協力者へは、密接回避のための予約での来場、来場時の体温測定、手指消毒、マスク着用をお願いしている。献血することで感染しやすくなる、などはないとも告知している。外出自粛は解けても、血液不足は続くかもしれない。いま自分にできることの一つに、献血を加えてみることもできよう。(和)

この記事の関連記事

  • 読者モニターの声
  • 天理時報閲覧サービス
  • 時報から拾い読み

ソーシャルメディア