日々月々のおつとめに心を込めて

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日々月々のおつとめに心を込めて

03月01日号

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。

連日の報道に接する中で沈んだ気持ちになりがちだが、お道を信仰する者として、この機会に原典をひもとき、今回の感染症による一大事にこもる親神様の思召を思案してみたい。

歴史上、お道と最も関わりがあった感染症は疱瘡だと思われる。疱瘡とは天然痘のことで、古い時代から何度も大流行して多くの尊い人命を奪ってきた。

『稿本天理教教祖伝』には、教祖31歳のころ、預かり子が疱瘡に罹り、黒疱瘡という絶望的な状態になったとき、八百万の神々に願をかけられ、奇跡的に子供が治癒したことが記されている。このお話から、疱瘡は誰がなってもおかしくない当時の感染症の代表格であったことが窺える。

慶応3年に教えられた「みかぐらうた」の五下り目には「ふしぎなたすけハこのところ おびやはうそのゆるしだす」とあり、また「おふでさき」には、「このたすけどふゆう事にをもうかな ほふそせんよのまむりこしらゑ」(八号31)「このたすけいかなる事とをもうかな ほふそせんよのつとめをしへる」(七号98)とのお歌がある。

ひながたにおいて教祖は、「ほうそ」除けのお守りを渡され、また明治8年に「ぢば定め」がなされて、かんろだいのつとめを教えられると、続いて「おびやづとめ」と「ほうそつとめ」を教えられた。

疱瘡のたすけは、「をびや許し」とともに親神様が現される不思議なたすけの、主たるものの一つと言えよう。

さらに「おふでさき」では、疱瘡から人間が守られるための道筋も明らかにされている。

「なさけないとのよにしやんしたとても 人をたすける心ないので」
「これからハ月日たのみや一れつわ 心しいかりいれかゑてくれ」
「この心どふゆう事であるならば せかいたすける一ちよばかりを」
「このさきハせかいぢううハ一れつに よろづたがいにたすけするなら」
「月日にもその心をばうけとりて どんなたすけもするとをもゑよ」(十二号90~94)

第十二号のこの一連のお歌は、よく引用される有名なお歌だが、これに続く次のお歌は、「このたすけどふゆう事にをもうかな ほふそせんよにたしかうけやう」(同95)である。

世界中の人間が「人をたすける心」に心を入れ替えて、万事お互いにたすけ合って暮らすようになることが親神様の頼みであり、親神様は、人間の互いたすけの心を受け取って、疱瘡にならないように守護すると約束されている。

また「おふでさき」に見られる感染症には、疱瘡のほかにコレラもある。コレラは明治10年代に大流行して多くの人々を不安と混乱に陥れた。

お歌では、「せかいにハこれらとゆうているけれど 月日さんねんしらす事なり」(十四号22)と、コレラが親神様の残念の現れであることが示されている。これに続くお歌では、「せかいぢうどこの人でもをなぢ事 いつむばかりの心なれとも」「これからハ心しいかりいれかへて よふきづくめの心なるよふ」「月日にわにんけんはじめかけたのわ よふきゆさんがみたいゆへから」「せかいにハこのしんぢつをしらんから みなどこまでもいつむはかりで」「月日よりよふきづくめとゆうのをな これとめたならさねんゑろなる」(十四号23~27)と、親神様の残念を治めるには、世の人々が心を入れ替え「よふきづくめ」の心に成ることを求められている。

以上、感染症をキーワードに神意をたずねてみた。

お道の信仰者として、まず自らが「人をたすける心」「よふきづくめの心」への心の入れ替えに努め、日々月々のおつとめに心を込めて事態の治まりを祈願したい。(諸)

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