特別企画 読者モニターに聞く 新型コロナウイルス感染拡大の現状に思う

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特別企画 読者モニターに聞く 新型コロナウイルス感染拡大の現状に思う

05月31日号

いま問い直される「つながる」姿

インターネットの普及により、遠く離れた人とも簡単に連絡を取り合える現代。世界中の誰とでも案外簡単につながることができるという「6次の隔たり」理論も、いまや「5次の隔たり」以下になったといわれている(コラム参照)。その一方で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、教会や家庭、地域、勤め先など、身近な人との関わり方に変化が生じてきている。そんななか、いま問い直される「つながる」姿とは――。5月初旬、新たに委嘱した本紙読者モニターに、それぞれの考え方や思いについて尋ねた。

自身の姿を反省し 教会に心つないで
(62歳男性・奈良県香芝市)

新型コロナウイルスによる「緊急事態宣言」が発出されてから、これまで以上に親神様・教祖とつながることを意識している。

おぢばへ帰りたくても帰れない、教会に参拝したくても参拝できないという状況になったことで、普段、参拝できることのありがたさに気づかされ、忙しさを理由に教会から心が離れかけていたことを反省している。

私や家族は、いまのところ感染していない。十全のご守護を頂いているおかげだと日々感謝している。感染の流行が落ち着き、行動制限が解除されたら、月次祭の参拝を最優先に、おぢばや所属教会にしっかりとつながっていきたい。

ビデオ通話で練習 部員の心境に変化
(34歳男性・山口県宇部市)

県内の私立高校に勤務している。感染対策による休校期間が長引くなか、ビデオ通話をしながら、所属する部活動の部員と一緒にトレーニングに励んできた。これが部員同士に強い「つながり」をもたらした。

ある日、オンライントレーニング終了後のミーティングで、キャプテンが「いまの自分にできることをしよう。それが、いままで支えていただいたことへの恩返しだ」と仲間を励ました。また、3年生部員が、「先生方が同じメニューを指導してくれることに感謝しています。この場には自分しかいないけれど、みんながつながっているから、気を抜かずに頑張れています」と話してくれた。彼らの言葉に、込み上げてくるものがあった。

不測の事態に対応しようと、部員の気持ちが一つになったと強く感じる。

家族と一緒に過ごし 大切な時間が増えた
(45歳女性・アメリカ)

普段、夫は会社に勤め、子供たちも学校で忙しくしていたことから、家族がそろって食事を取ることは滅多になかった。

これまでは仕方のないことだと、気にかけていなかったが、自宅待機命令が出て以来、子供たちは家で過ごすようになり、夫も帰宅時間が早まったことで、家族そろって夕食を食べられるようになった。すると会話が増え、一緒に笑い合うことも増えた。子供と一緒にギョーザを作ったときに「みんなで作ると楽しいね」と笑顔で話す姿を見て、「手間がかかって面倒だから」と、大切な時間を省いてきたことに気がついた。

今回の件を通して、当たり前だと思っていた日常に、心から感謝できるようになったと思う。

教祖の御苦労偲び 信仰姿勢を見直す
(60歳男性・奈良県広陵町)

現代では、当たり前のようにおつとめを勤め、にをいがけに回り、おさづけを取り次ぐことができる。私たちの日常では、この当たり前を叶えてくださっている親神様のご守護に対して、本当に感謝できているだろうか? ご恩報じの心で通っているだろうか?

おつとめを勤めることで警察に連行された教祖の御苦労を思えば、いまの自分には何の苦労もない。

今回の節に際し、これまでの通り方を振り返り、思案するとともに、再び教友たちと月次祭に参拝できる日を楽しみにしている。

オンラインの子供会 笑顔並ぶ画面に喜び
(34歳男性・岐阜市)

地域の小中学校が休校となり、鼓笛活動や「教会おとまり会」などの少年会行事も中止となった。

そんななか、「友達と話したい」「子供の気分転換になる場所が欲しい」との声が届いた。

そこで「オンラインこども会」を企画。ビンゴ大会やオセロゲーム、お道の紙芝居、宿題の解説など、オンラインでもできることは数多くあった。教会につながる少年会員だけでなく、「こどもおぢばがえり」に参加したことのある子や、教会につながる信者さんにも参加を呼びかけた。

当日、映像がつながった瞬間、子供たちは大喜び。笑顔が並ぶ画面を通して、「つながる」ことのうれしさを感じる行事となった。今後も休校支援活動として、また子育て支援活動として、この取り組みを続けていきたい。

「丸い心」でつながる 逸話に勇み心もらう
(42歳女性・天理市)

家庭で過ごす時間が大半になるなか、子供たちと一緒にいる時間も増えた。また、実家の母親と電話したとき「夫を立てつつ、子供を育てるように」と言われた。いずれ、子供たちも親元を離れる日が来るのだから、いまの時間を大事にしなさいということだろう。

『稿本天理教教祖伝逸話篇』の中で、教祖は「世界は、この葡萄のようになあ、皆、丸い心で、つながり合うて行くのやで」(135「皆丸い心で」)と仰せになった。「丸い心」こそ、人と人とをつなぐ懸け橋になると、時代を超えて端的に記されていることに感銘を覚える。

これは、私が好きな逸話の一つで、心労が続くときは特に意識している。このような状況下だからこそ、台所と家族の健康を預かる身として、しっかりと役目を果たせるよう、勇んで通らせてもらいたい。

修養科時代の仲間とお願いづとめを勤め
(50歳女性・天理市)

一昨年に修養科を了えた仲間とは、いまもLINEを通じて連絡を取り合っている。

いま、自分にできることはないかと考えていたところ、『天理時報』3月8日号の1面記事が目に留まった。そこでは感染拡大の早期終息を祈念し、本部神殿でお願いづとめが勤められていた。

そこで、修養科時代の仲間に「みんなでお願いづとめを」とLINEで呼びかけた。皆さん賛同してくれ、当時の担任の先生が決めた時間に合わせて、国々所々で一斉にお願いづとめを勤めた。

いまも大きな節の中にあるが、修養科時代の仲間と心一つに祈れたことを、とてもありがたく思う。

言葉づかいへの配慮 陽気ぐらしを広めて
(69歳女性・岡山県玉野市)

緊急事態宣言によって、私たちのライフスタイルは一変し、これまでに経験したことのない生活様式が求められるようになった。このような中だからこそ、人と人との「つながり」を一層大切にしていきたい。

現在、人と接触する時はマスクを着けることがマナーになっているが、これは周囲に感染を広げないという思いやりの行動だ。

また、なるべく会話を控えるだけでなく、コミュニケーションのうえで慎みの心を持ち、言葉づかいにも配慮しながら接していきたい。

自粛ムードが広がっているが、こうした状況下だからこそ周囲との「心のつながり」を求め、陽気ぐらしを広めていくのが、ようぼくの務めであろう。

昨年末に兄が出直し 人のつながりに感謝
(65歳男性・山梨県南アルプス市)

昨年暮れ、一緒に暮らしていた兄が出直し、目の不自由な私一人の生活になった。慌ただしいなか、所属教会の会長さんが、いろいろとサポートしてくださった。

以前は兄が食事の支度をしてくれていたので、台所の調味料の所在すら分からない状態だったが、会長さんの助けを借り、ひと通りこなせるようになった。

未信仰の友人が「会長さんに感謝しろよ。おまえには天理教があって良かったな」と話してくれた。彼は彼で、品薄のマスクを差し入れてくれた。

いま、人とのつながりを大いに感じている。サポートをしてくれる方々の存在が非常にありがたい。

SNSで友達になり 信仰実践に感化され
(50歳女性・名古屋市)

数年前、フェイスブックを利用し始めた。プロフィールの宗教欄に「天理教」と入力したところ、各地の教会長さんや海外教友から「友達申請」が届いた。

「友達」になると、お互いの投稿から日々の信仰実践を知ることができる。本部神殿へ日参している人、近所の草刈りひのきしんを続けている人、教会の神殿ふしんに力を尽くす人。そうした姿に感化され、自分にも何かできないだろうかと考えて、月次祭で頂く手紙を知人に郵送し、教えの一端を伝えるようになった。

いまでは、読者モニター企画で私の名前が載るたびに、メッセージを頂く。制限が解除されたら、「友達」の住む地を訪ねてみたい。

コラム 「6次の隔たり」理論

世界中の人間は、「知り合いの知り合い」といった関係をたどっていくと、5人の仲介者を経て、6人目で世界中の誰とでもつながることができるとする仮説。アメリカの社会心理学者スタンレー・ミルグラムが1967年に行った社会実験が元になっており、ソーシャルネットワークにおける基礎理論の一つにもなっている。

海外の調査によると、ソーシャルメディアの一つであるSNSの世界における隔たりはさらに小さくなり、「5次の隔たり」以下になったと報告されている。

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