〝お道の家族〟の姿 みんなで談じ合い -今日はわが家の講社祭-

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〝お道の家族〟の姿 みんなで談じ合い -今日はわが家の講社祭-

08月23日号

今年の夏休み

神実様をお祀りしているようぼく家庭では、毎月「講社祭」が勤められる。これは、家族がそろっておつとめを勤めることはもとより、お道の教えについて話を聞くことで心の成人を図る機会ともなる。このシリーズ企画では、あるようぼく家庭の講社祭での会長さんの〝講話〟を、テーマごとに紹介する。第10回は「今年の夏休み」。

会長さん ようやく暑さもピークを過ぎましたね。
先日、7月26日には、皆さんを代表して本部月次祭に参拝させていただきました。いまだ新型コロナウイルスの感染が終息しないなか、ありがたいことに神殿内に昇殿させていただき、とても身の引き締まる思いがしました。
今年の夏は、例年と違って大きな行事はありませんが、インターネットなどを通じて企画されているものがいろいろありますね。皆さんは、いかがお過ごしですか。

道治 私は例年通りに夏季休暇を頂いたのですが、子供たちは、春先の臨時休校の影響で、夏休みが短くなりまして……。

さゆり 今年の夏休み、2週間しかないの。
あーあ、九州と四国のおじいちゃん、おばあちゃんに会いたかったなあ……。

駿 さゆりは2週間も休めていいよな。
僕の高校なんか、1週間しか休みがないんだ。もう課題をやるだけで終わってしまって、自宅学習の期間と変わらないよ。

久代 それでも、子供たちが祖父母に手紙を書いて送ったら、とても喜んでくれました。
最近スマホを使い始めたので、ビデオ通話もできたんです。

会長さん 今年は皆さん、例年とは違う夏の過ごし方をしているようですね。
そんな中でも、実家のご両親とコミュニケーションを取っているのは素晴らしいことです。「ステイ・ホーム」で家族が話す時間もおのずと増えたのではないですか。

道治 確かに、それはありますね。
以前であれば、両親との会話は帰省したときに少し話すくらいでしたが、今回初めてビデオ通話をしてみて、もっと頻繁にやってみようと思いました。困ったときにこそ発見はあるものですね。

さゆり でも、やっぱり会えないとつまらないよ。
おばあちゃんのポテトサラダも、スマホの画面越しじゃあ、食べられないもん。

互いの違いを認め合い

会長さん 今日は、こうした時期に、あらためて「家族」について考えてみたいと思います。
〝お道の家族〟というと、皆さんはどんなイメージがありますか。

久代 すぐ頭に浮かぶのは、おつとめの地歌の「このよのぢいとてんとをかたどりて ふうふをこしらへきたるでな これハこのよのはじめだし」の一節です。
元初まりのとき、地と天を象って夫婦が創られたというのは、すごく壮大なお話です。そして、自分たち夫婦もまた、その延長線の最先端にいると考えたら、とても有り難く思えます。

さゆり はい! お道の家族といえば、「仲良くたすけあいます」。

会長さん おっ、素晴らしいね。
「こどもおぢばがえり」で教わったことを覚えているんだ。

駿 僕は「一れつ兄弟姉妹」という教えが面白いと思います。
親神様を親として、自分も両親も、また実の家族でない人たちも、みんなが真の兄弟姉妹だというのは、世界中の人々と強い絆でつながっているんだと思えて、感動するというか……。

会長さん さすが、高校生にもなると、大きな視点から教えを捉えているね。

道治 そうした中でも「いんねん」ということで、実の家族として暮らす私たちは、親神様がそれぞれに相応しい相手を寄せてくださっているんですよね。
しかし、家族と言っても、それぞれ良いところも癖性分も違いますが、お互いに補い合い、たすけ合うことが大切だと……。家庭内でトラブルが起きるたびに、そう実感します(笑)。

さゆり お母さんと、よくけんかをしてるもんね。

駿 まあ、日常の光景かな(笑)。
なんだかんだで仲が良いからだと思うけどね。

会長さん 「おふでさき」に「をやこでもふう/\のなかもきよたいも みなめへ/\に心ちがうで」(五号8)とあります。
「いつも一緒にいるから、分かってくれているだろう」という甘えが出てくると、思わぬ心のすれ違いが生じることもあるでしょう。

久代 家族って、安心できる存在だからこそ、つい甘え過ぎてしまうんですよね。
逆に、厳し過ぎても居心地が悪いですし、本当に加減が難しいと思います。

〝信仰のバトンリレー〟

会長さん さて、少し前になりますが、立教173年の春季大祭の神殿講話の中で、真柱様は次のようにお話しくださいました。
「私たちが目指すべき家族団欒は、ただ家族が仲良く楽しく暮らすことではない。その中心に、親神様・教祖がなければならない。親神様・教祖を中心に、家族が一手一つになっていることが土台にあっての団欒である。また、そうであってこそ、困難な事態に遭遇しても、家族が力を合わせて乗り越えていけると思う」

さゆり えー、楽しいだけじゃだめなのかー。

久代 お言葉の中にあった、家族みんなが〝一手一つ〟になるというのは、たとえば講社祭をそろって勤めたり、教会の月次祭に参拝したりということでしょうか。

会長さん まずは、そうしたところからでしょうね。
こうして共におつとめを勤め、日々にお礼を申し上げ、お道の教えについて談じ合いをさせていただく中で、うれしいことも悲しいことも、すべて親神様のご守護のうちにあるということが実感できるようになると思います。
その先に、親神様・教祖を中心にした〝家族の一手一つ〟の姿が見えてくるのでしょう。

道治 その意味では、自宅で過ごす時間が長い今は、家族が信仰について話し合う良い機会ですね。
また、里の両親からも、家の信仰の元一日について、ゆっくりと話を聞かせてもらいます。

久代 ついでに、ポテトサラダのレシピも聞いておこうかしら。

さゆり やったあ! そうしたらまた、お礼の手紙を書かなくちゃ。

会長さん やはり家族って、楽しくて有り難いものですね。
信仰をつないでくれたご両親への感謝の気持ちを大切にして、その喜びを次の世代へと受け渡していく。そうした〝信仰のバトンリレー〟の姿をご覧になる親神様・教祖は、お喜びになるでしょう。
信仰を深める旬と伝える旬は、いつか来るものではなく、その自覚のできた日が、いわば〝旬〟なのです。今日から、そのリレーに参加する意識を持つことが大切ですね。油断していると、今年の夏休みのように、気がつけば旬が去ってしまうかもしれませんよ。

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