「みかぐらうた」二下り目
九ッ こゝろをさだめゐやうなら
十デ ところのをさまりや
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が全国の小中学校、高校への休校を要請したことを受け、わが家の子供たちが通う小学校と中学校も臨時休校になりました。
小学6年生の娘は、最後の登校日に、突然やって来たクラスの仲間や先生との別れを惜しみ、共に涙したそうです。例年、天理小学校の卒業式では、オーケストラクラブの在校生が演奏します。昨年まで演奏する側だった娘は、後輩たちの演奏を楽しみにしていましたが、演奏も在校生の出席もなくなり、とても残念がっていました。
「九ッ こゝろをさだめゐやうなら 十デ ところのをさまりや」
このおうたでは、私たちが心を定めて、この道を通るならば、やがて土地所の治まりとなっていくと仰せになっています。
生きる中には、時として思いがけない出来事に遭遇することがあります。信心する中に、身上や事情をお見せいただくと、心が動揺したり、信仰することの意味を見失ったりすることもあるかもしれません。
親神様は、私たちがどんな困難な節に見舞われるときも、定めた心を変えることなく、親神様にもたれて、歩みを進めるように導かれているのです。そうして教えに沿って信心し続けるところに、家庭が治まり、土地所や世界までもが真に治まっていくと、お教えくださっているように思うのです。
娘にとっては不本意なことになりましたが、この経験を今後の人生に生かしてほしいものです。(松)