今年も旭山動物園でひのきしん-北海道・上川支部-

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今年も旭山動物園でひのきしん-北海道・上川支部-

07月026日号

教友の真実をつないで

上川支部(白畠道之支部長)は6月28日、旭川市の旭山動物園で恒例の清掃ひのきしんを行った。園のオープン翌年から途切れることなくひのきしんを続け、園の歩みを裏方として支えてきた同支部。52年目となる今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時は中止となったが、園の再開後にあらためて要請を受け、感染対策を十分に講じたうえで実施した。

昭和42年7月、旭山動物園が開園された。
当時、「よのもと会東旭川組」初代組長を務めていた美馬泰男さん(故人)が「〝わが町の動物園〟を支援しよう」と、同園に清掃ひのきしんを申し出たことから、翌年以降、園周辺の除草を担うようになった。

その後、レジャーの多様化による客足の減少や、寄生虫が引き起こすエキノコックス症が園内の動物に広がったことによる自主閉園などの危機を乗り越え、独自の「行動展示」によって来場者が急増。いまや「奇跡の動物園」と称される。その間、来園者が一人もいない時期も、教友たちは変わらず黙々とひのきしんを継続し、一昨年には50年の節目を迎えた。

今年は一時中止に

同園は、新型コロナウイルスの影響で4月から臨時休園に。同支部は、園とも相談したうえで、5月末に予定していた恒例の清掃ひのきしんを、一時は中止する方向で話を進めていた。

その後、「緊急事態宣言」が解除され、6月1日から開園されると、園は同支部へ、あらためて清掃活動を要請した。
これを受け、支部例会の席上で協議。この1カ月ほど、旭川市内で新たな感染者が出ていないこと、屋外ゆえに〝3密〟を避けて実施できることなどを踏まえ、今年も恒例の清掃ひのきしんを行うことにした。

当日は、朝から雨の予報で厚い雲が空を覆うなか、午前9時の開始に合わせて教友45人が参集。用意されたマスクや消毒液を利用するなどして感染予防対策に努めた。
開会式の後、一人1袋ずつビニール袋を配布された教友たちは、約1時間、密集を避けながらメーン通り沿いの花壇や動物舎の周りで除草作業に汗を流した。


坂東元園長(59歳)は、「これまで、どのようなときもひのきしんを続け、動物園を支えてくださった天理教の皆さんだからこそ、このような時勢ではあるが、今年もお願いさせていただいた。毎年、当たり前のように変わらず活動を続けてくださっていることのありがたさを、より一層感じている」と話した。
ひのきしん責任者の藤野彰夫さん(46歳・東旭川分教会長)は「今年は、ひのきしんを受け入れてもらえないのではないかと思っていたが、園から要請を頂いてとてもありがたかった。これまでの教友の真実の積み重ねがあったからこそだと思う。これからも、この真実をつないでいきたい」と語った。


なお、同支部は園から再度の要請を受け、8月2日にも清掃ひのきしんを行う予定だ。

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