教内の支援続報 各地の教会・教友ら、田中勝(岐阜)、芦津詰所、岡山教区

コロナウイルス関連記事


教内の支援続報 各地の教会・教友ら、田中勝(岐阜)、芦津詰所、岡山教区

05月24日号

新型コロナウイルスの感染拡大の終息を祈念し、各地の教友たちはお願いづとめを勤めるとともに、「いま私にできるひのきしん」として、さまざまな支援活動に取り組んでいる。教内の各種支援の取り組みを紹介する。

休校中の子供たちへ手作り弁当を届けて-各地の教会・教友ら-

新潟市の北蒲原分教会(鶴巻隆至会長)では、毎月開催してきた「こども食堂」に替えて、3月14日から手作り弁当の配布を始めた。休校になった地域の子供たちを対象に、これまで計690食を提供している。 メニューは、から揚げや煮込みハンバーグなどで、子供が好きそうなものを手作り。教会で配布するとともに、手分けして各家庭へも届けた。

このほか、教会につながる教友や地域住民の協力を得てマスクを手作りし、地域の学校や幼稚園、保育所などに寄贈している。 鶴巻会長は「こども食堂の取り組みを通じて、地域との信頼関係が強くなったと感じている。今回、こうした活動が展開できたことをありがたく思う。これからも社会福祉協議会(=社協)や地域の方々と連携して、ニーズに応える活動を続けていきたい」と話した。

大阪市内で飲食店「ハチマル蒲鉾」を営む河内慎太郎さん(36歳・後楽分教会ようぼく)は、4月8日から毎日、注文のあった施設や個人宅へ手作り弁当を届けてきた。 お笑い芸人として9年間活躍していた河内さん。引退後に大阪市内の蒲鉾店で修行を積んだ後、2018年に独立・開業した。

4月ごろから休業を余儀なくされるなか、「子供の昼食に困っている」「買い出しへ行く時間がない」などの声が聞こえてきたことから、芸人時代の友人や常連客に相談して協力を仰ぎ、子供は無料、大人は200円で弁当の配達を始めた。

同店で働く現役お笑いトリオ「鱒之介」の西村孝範さん(33歳・芦榮分教会ようぼく)や梶川聖司さん(同・本津分教会ようぼく)らも作業に加わり、5月5日までに2000食以上を提供した。 河内さんは「こうした活動ができたのは、支えてくれる周囲の仲間たちのおかげ。これからも子供たちの笑顔のために、できる限りの支援を続けていきたい」と語った。

仕事のつてを頼りに マスク60万枚を寄付-岐阜の田中勝さん-

岐阜市内で婦人服製造販売業「=田中繊維」を経営する田中勝さん(46歳・美濃福富分教会役員)は、県や市に計60万枚のマスクを寄付した。
田中さんの会社では、約30年前から中国の企業と取引を行ってきたことから、国内の医療現場向けにマスクの確保を依頼。つてを頼りにマスクを買い付け、自治体へ寄付した。
田中さんは先ごろ、県庁を訪れ、マスク30万枚分の目録を古田肇知事に手渡した。古田知事から田中さんへ感謝状が贈られた。
このほか岐阜、関、山県の各市へ計30万枚を寄付した田中さんは、「少しでも医療機関の方々の力になれればと思い、寄付させてもらった。喜んでもらえればとてもありがたい。これからも、人さまに喜んでいただける行いを続けていきたい」と話している。
(岐阜・民谷社友情報提供)

「デー」に合わせて マスクなど手作り-芦津詰所-

芦津詰所(井筒文夫主任)では4月29日、「全教一斉ひのきしんデー」に合わせて、フェイスシールド200個と使い捨てマスク300枚を製作した。

完成したフェイスシールドは、事前に提供する旨を連絡していた大阪市健康局へ郵送。一方、マスクの一部には、天理市から提供された布の端切れを使用し、完成品を市へ寄贈した。この活動に対して、並河健市長から感謝状が贈られた。
今回の取り組みを主導した山田道弘さん(54歳・當別分教会長)は「いまだからできるひのきしんを実行しようと企画した。受け取った方々に、少しでもお道のにをいを感じていただければ」と話していた。

災救隊の活動を機に 社協と連携して活動-岡山教区-

岡山教区(岡﨑眞彦教区長)では、管内の教友に呼びかけてマスク1400枚を手作りし、メッセージカードを添えて県内11カ所の各市の社協へ届けた。

この活動は「いま自分たちにできるおたすけを」との思いから、北嶋正直・教区青年会委員長が企画したもの。
北嶋委員長らが支援活動について社協と折衝したところ、「平成30年7月豪雨」の際、災害救援ひのきしん隊岡山教区隊(松井亮平隊長)と緊密に連携して救援活動に取り組んだ総社市の社協から、「地域の高齢者や障害者へ向けたメッセージカードを送りたい」と要望を受けた。
このほか、多くの社協からマスク不足の情報が寄せられたため、教区としてマスクとメッセージカード作りをすることになった。

マスクを受け取った、劔持美典・総社市ボランティアセンター長(42歳)は、「一昨年の豪雨被害時に続いて、また声をかけてくださったことがとてもうれしい。今後も、このつながりを大切にしていきたい」と話している。

北嶋委員長は「一人ひとりのにをいがけ・おたすけの取り組みを進めることが難しい状況にあって、教区の方々と一緒に勇んで取り組むことができた。今後も少しでも多くの人に喜んでいただける活動のあり方を考えていきたい」と語る。

この記事の関連記事

  • 読者モニターの声
  • 天理時報閲覧サービス
  • 天理いきいき通信
  • 心晴れ晴れプログラム
  • 天理さくらウォーク~おやさと桜マップ~

ソーシャルメディア