その不思議な古本屋は、大阪市の中心部、キタの繁華街に
てん ご なかざきどおり
ほど近い天五中崎通商店街にあります。店の名は「青空書
は
房」。来訪者のお目当ては、店のシャッターに貼り出された
休業を知らせる手描きのポスターです。
あるじ
店はもともと年中無休でしたが、店の主、坂本健一さんが
体調を崩してからというもの、日曜日を定休日とすることに
しました。それを知らずに訪れるお客さんに対し、せめても
わ
のお詫びにと、健一さんはポスターを描き始めました。
大阪の風物詩や四季を題材にした挿絵に添えられたメッセ
しゃだつ
ージ。長い人生経験から紡ぎ出される軽妙洒脱なひと言は、
定 休 日 に 人 が 集 ま る 古 本 屋
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