天理時報で新しく始まった4コマ漫画は、実話を元にしています。ここでは、そのオリジナルストーリーをお届けします。
立教185年(2022年)2月9日号掲載分
感謝の気持ちを素直に伝え
夫は交際していた当時から、「結婚したら感謝の気持ちを毎日伝えたい」と言っていた。今年3月に結婚してからは毎晩、寝る前に二人で向き合って座り、感謝の気持ちを一つずつ伝え合っている。
お皿を洗ってくれてありがとう、トイレ掃除をしてくれてありがとう、朝起こしてくれてありがとう――。このやりとりを「おやすみ行事」と呼んでいる。
目を閉じて一日を振り返ると、感謝できることがたくさんあることを知る。そして、これまでどうして気づかなかったのかと驚く。
一方で、夫から「ありがとう」と言われる内容に、「え、そこに感謝していたの!?」とびっくりさせられることが多い。ちょっとしたことへの気づきや、何げないことへの感謝の気持ちを伝えられるだけで、とてもうれしい。思うことを素直に声に出すことで、相手が笑顔になり、自分自身も幸せな気持ちになる。
「言葉は道の肥」と教えていただく。言葉一つで人を幸せにできるよう、普段から意識して生活したいと思う。
(市川舞 32歳・天理市)