挑み続けた魂の軌跡 『天理時報』でたどる、天理大学ラグビー部の物語

1925(大正14)年に創設され、96年の歴史を刻む天理大学ラグビー部。
1世紀に及ぶ〝漆黒のジャージー〟の物語を、「創部~40年」「国立競技場のピッチに立つ」「関西Aリーグ復帰へ6度の入替戦」「35年ぶりの関西Aリーグ制覇」「大学日本一を目指して」の五つの時代に分け、『天理時報』の記事をもとにたどります。
それは〝頂点〟を目指して挑み続けた魂の軌跡――。
※年表記はすべて「年度」を表わします。

中山正善・天理教二代真柱は、1925(大正14)年の創設の際に、天理中学校(現・天理高校)へ純白、天理外国語学校(現・天理大学)へ純黒のジャージーを贈られた。
1929(昭和4)~44(同19)年には、全国大会の地区予選で8度の優勝。
戦後、復活したラグビー部は徐々に頭角を現し、1963(昭和38)年には関西Aリーグに参戦する。

1925

ラグビー部創設。中山正善・天理教二代真柱は純黒のジャージーを贈られた

1929-1930

全国高専ラグビー大会の大阪奈良地区予選で8度の優勝

1953
1962
1964

関西Aリーグでの順位を落とし、1991(平成3)年には最下位でBリーグ降格。さらに翌年、Cリーグへ降格。
1993(平成5)年にはBリーグに復帰するものの、入れ替え戦でなかなか勝てない。2001(平成13)年、6度目の挑戦で11シーズンぶりにAリーグ復帰を果たす。

1985
1992
1993
1995
2001

2011年度の全国大会。初の決勝戦で帝京大に惜敗。日本一への思いを新たにした。
翌年、本格的な寮体制が始動。37シーズンぶりに関西Aリーグ3連覇を果たした。
2016年、4年ぶりに関西Aリーグ優勝。2020年に創部初の5連覇を達成。その間、全国大会ではベスト4、ベスト8、準優勝、ベスト4と選手権の〝常連校〟に。
そして、2020年度の選手権は――。

2011
2012
2015
2016
2017
2018
2019
2020

1月14日、WHO新型コロナウイルスを確認

そして、悲願の日本一

第57回
「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」
決勝

天理大55 − 28早稲田大

29-7

26-21

2021年1月11日
東京・国立競技場