〝日本一の調和〟優美に響く-天理高校弦楽部定期演奏会-

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〝日本一の調和〟優美に響く-天理高校弦楽部定期演奏会-

10月11日号

天理高校弦楽部は9月21日、第37回「定期演奏会」を天理市民会館で開催(写真)。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、観客数を制限して実施された。

同部は昨年、「日本学校合奏コンクール」(主催=同委員会)で、第1位相当の「文部科学大臣賞」を2年連続で受賞。今年もコンクール出場に向けて練習に励んでいたが、新型コロナウイルスの影響で、毎年行われる演奏会や「こどもおぢばがえり」での演奏が相次いで中止となり、本番の舞台を経験することができなかった。

上田真紀郎コーチ(42歳)は「コロナ禍が続く今年はベートーベン生誕250年の年でもある。ベートーベンは難聴という、作曲家にとって致命的な病を抱えながらも、苦難を乗り越えて素晴らしい作品を数多く残した。部員たちには、ベートーベンの曲を通じて困難に立ち向かうことを意識するよう促している」と話す。

定期演奏会では、ビバルディ作曲の『4つのバイオリンとチェロのための協奏曲』で幕開けした後、コンクール曲の『弦楽四重奏曲第4番』(ベートーベン作曲)へ。

代表作として名高い『交響曲第5番「運命」』と同じハ短調で書かれたこの曲は、同一の作品番号が付けられている『弦楽四重奏曲第1番』から『–第6番』の中でも、特に完成度・難易度が高いとされる。部員たちは、ベートーベンの生きざまをハーモニーに感じ取り、巧みに表現した。
キャプテンの湯川明音さん(3年)は「例年とは全く異なる状況下で、部員全員、いまできることに精いっぱい取り組んできた。後輩たちには、聞いてくださる人の励みになるような演奏を目指してほしい」と話した。

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