座右のおふでさきー困難の向こう側にある 真の喜びへと歩みを進めてー

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座右のおふでさきー困難の向こう側にある 真の喜びへと歩みを進めてー

10月11日号

今年の新型コロナウイルスの感染拡大によって、いままでにない体験を味わった。世間の動きがまるで静止画のように見え、おぢば帰りはもとより、教会活動もままならない状況だった。

コロナ禍という大きな節に、親神様は、私たち人間に何を教えてくださっているのかと思案した。その中で、教会のある出来事が浮かんだ。
昭和28年、現在の教会建物の普請が行われた。そのころの教会は一番大変な時期だったそうで、ひのきしんに駆けつけた信者さんの食事にも事欠く始末。そんななか、当時の会長は自転車に乗って街へ行き、ドラム缶に捨てられていたタラの頭をもらってきた。そして、大根やネギを入れた味噌汁を振る舞い、大層喜ばれたという。

「タラの頭汁」は、のちに教会の名物料理となり、先々代の会長のころに私も食べさせてもらった。味は立派なタラ汁で、食べている信者さんの顔が皆一様に笑顔に溢れていたことが、いまも目に焼きついている。

「困難はアイデアの源」とでも言おうか、困難を乗りきったその向こう側に真の喜びがある。いまは物が豊かに溢れているにもかかわらず、不足も多い世の中である。欲にきりのない姿の現れだが、不足を不足と思わず、たんのうの心で、できることから一歩ずつ着実に進むことが、やがては周囲の人々の喜びにもつながっていくのだと思う。

落ち着きを取り戻しつつあるとはいえ、先行きの見えない現状だが、日々、地道な活動を実践していき、親神様・教祖にしっかりと届くよう、勇んで通らせてもらいたい。

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