文芸連載小説

作/片山恭一  画/リン

作者紹介

片山恭一【かたやま・きょういち】

1959年、愛媛県宇和島市生まれ。九州大学卒業、同大学院修士課程修了。86年、大学院在学中に手がけた『気配』で『文學界』新人賞を受賞。2001年刊行の『世界の中心で、愛をさけぶ』(小学館)は、発行部数306万部を記録する、平成最大のベストセラー小説に。映画やテレビドラマ化され、「セカチュー」が流行語になるなど、社会的ブームを巻き起こした。19年には『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)を刊行。そのほか、『死を見つめ、生をひらく』(NHK出版新書)、『生きることの発明』(小学館文庫)など著書多数。福岡市在住。