家族の情景(川村優理)
宮下奈都作『羊と鋼の森』 人の内部にある〝森〟
(2020年03月22日号)
『羊と鋼の森』は本当に良かった本です。感動したし、主人公の芯の強さや真面目さがひしひしと伝わってきて、本屋大賞に選ばれたのも映画化されたのも納得の作品です。私は楽器はできませんが、月次祭で鳴物に触れることは、私にとって楽しいことでもあります。このエッセーの通りだと思います。(40代女性)
「人間も一人ずつ、違った森をその内部に持っている」。一人一人の人間としての深みや抱えている人生の重みが、その人の個性に色濃く刻み込まれるのだと感じました。(40代男性)